【ミニブログ】老人ホームでの理学療法士の役割

老人ホームの理学療法士

老人ホームでの理学療法士の役割

こんにちは KBです。老人ホームで理学療法士として働いています。

今日は土日で機能訓練士の仕事が休みなので、ゆっくりしながらこのブログを書いています。

結局、無休で筆をとるのですね。

今日は雑記チックな内容になるのですが、介護付き有料老人ホームでの理学療法士の役割を書いていこうと思います。

 

介護付き有料老人ホームとは、65歳以上の高齢者が入居できる居住型施設です。

24時間介護スタッフ、看護師等が常駐し家事や身の回りのことをお手伝いするサービスが受けられます。

食事、排泄、入浴等の介護も提供しています。

 

「特定施設入居者生活介護」の認可を都道府県から受けており、諸々の人員配置基準をクリアする必要がある施設です。

「特定施設入居者生活介護」のサービスのひとつに「機能訓練」があり、僕たち理学療法士はこの「機能訓練指導員」の役割で働いています。

機能訓練指導員は理学療法士の他にも、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師又はあん摩マッサージ指圧師も務めることができます。

 

看護師が機能訓練指導員を務める施設もあるらしいのですが、専門職を雇うことでサービスの品質を高めている施設も多いです。

機能訓練指導員の役割と提供するサービス

機能訓練指導員の役割は、

入居者の身体機能の維持です。

その為に提供するサービスをいくつか紹介します

入居者の身体機能の評価

機能訓練指導員は専門知識をもって身体機能を評価することができます。それに応じて必要な歩行補助具や福祉用具を提案します。

個別機能訓練計画書の作成

訓練を導入する時に必ず作成します。内容は、入居者様の既往歴や身体機能の評価に基づいた訓練内容(プログラム)が書いてあり、どのような訓練をどのような目的で行うかが表記してあります。

個別訓練

機能訓練士とマンツーマンで行う訓練です。病院などで維持期リハビリテーションと呼ばれる内容とほぼ同じ内容を提供しています。

内容を簡単に説明!
・関節可動域訓練:関節が固まらないように、機能訓練士と一緒に全身の関節を動かします。

・筋力訓練:機能訓練士が腕や足を押さえながら力を入れてもらい、筋力を伸ばす訓練をします。
     重りを使うこともあります。

・歩行訓練:平行棒や杖、歩行器を使って一緒に歩く訓練をします。適宜アドバイスや介助をします。

・ADL訓練:日常生活能力の維持をする訓練です。移乗、起立、食事、排泄、入浴などの動作を一緒に行い、
     指導をします。
・卓上訓練:認知機能訓練の種類です。頭の体操、と入居者には伝えます。
     漢字や計算、間違い探しなどのプリントを一緒に行い、指導をします。

大きく分けると以上になります。内容はテンプレート化したものではなく、入居者に合わせた内容を提供します。

集団訓練、集団体操

入居者5人〜10数人程度の集団での訓練です。

形式としては機能訓練士が入居者の前に立ち、運動を見せその場で同じ運動をしてもらうことで、全身の体操を行います。

比較的、身体機能が高い方が対象となっていることが多いです。

レクレーションの要素も含みます。

入居者を対象にしたセミナーの開催

これは全ての老人ホームが行っているわけではありませんが、入居者に対して無償でセミナーを行う施設を知っています。

内容は、高齢者に向けた運動方法や、食事管理、転倒を予防する為の生活方法など。施設独自のサービスと言えます。

 

以上が機能訓練指導員が提供する主なサービスです。

身体機能面も大切ですが、入居者のメンタルのケアを行うの仕事のうちだと、僕は思います。

 

終の住処に入居した高齢者は、昔のように色んな人と会話する機会を失いがちです。特に僕たちのような若年者と会話する機会は珍しく、運動そっちのけでコミュニケーションを楽しまれる方もいらっしゃいます。

 

そういった方に会話を楽しんでもらったり、悩みを聴いて解決するのも機能訓練指導員としての大切な役割だと僕は思います。

 

機能訓練指導員や、理学療法士について気になることがあれば、コメントやTwitterからお問い合わせください。

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