健康寿命を伸ばす為のカロリー管理の方法
こんにちは KBです。本日、以下のツイートをしました。
運動に目が向けられがちですが、
介護予防で1番大切なのは栄養に関する教育だと思います・カロリー管理
・栄養バランス(高齢者こそPFCバランスを考えるべき)
・食事摂取のタイミング(食間が短すぎ、長すぎ)
・食事を楽しむ工夫をする老若男女に食育を!🍽 pic.twitter.com/8c7GaE5UOq
— KB @介護予防トレーニング (@KbShowhey) December 17, 2019
高齢者の食事には、カロリー管理が大事であるにと書いてありますね。
本記事ではこのツイートを掘り下げます。
介護現場でリハビリをする立場から、高齢者のカロリー管理方法を解説したいと思います。
この記事は動画でもお楽しみ頂けます。
活動量に応じた、適切なカロリー管理
過剰なカロリー摂取は肥満、生活習慣病等のリスクを高めます。逆に極端な低カロリーは低体重、筋肉の減少、内臓の活動低下を引き起こします。
では高齢者にとって適切なカロリー摂取量とはどれくらいなのでしょうか?
以下の画像は、厚生労働省の発表している2020年食事摂取基準の要点から抜粋しています。
身体活動レベル ・Ⅰ(低い) 生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合 ・Ⅱ(普通) 座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、 あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合 ・Ⅲ(高い) 移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、 スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合 ほとんどの人はレベルⅠまたはⅡです。 身体活動レベルⅢに該当する人は高強度の運動、仕事をするわずかな人です。
75歳以上の後期高齢者の場合
レベルⅡは自立している者、レベルⅠは自宅にいてほとんど外出しない者に相当する。レベルⅠは高齢者施設で自立に近い状態で過ご している者にも適用できる値である。(1)出典:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 の策定ポイントについて
体重でカロリー量は前後しますが、基本的にこの表の値で考えれば概ね適切なカロリーが摂れます。
※糖尿病、脂質異常症等の生活習慣病を罹患している方は、医療機関から指示されているカロリー摂取量を守ってください。
これで自分に必要なカロリーがわかりました。次は、今日あなたが食べた食品のカロリーを計算しましょう。
食品のカロリーが掲載されているサイト、アプリ
以下に、食品のカロリーが記載されているページのリンクを参照します。
タニタ公式サイト 摂取カロリー早見表
主に料理のエネルギー量が載っています。外食の際に役立つかもしれません。
カロリーSlism
食品から食材まで豊富なデータが揃っていて、検索機能もあります。筆者もよく使います。
カロミル
カロミル – ダイエット・糖質制限などの栄養管理 Life Log Technology, Inc.無料posted withアプリーチ
Life Log Technologが提供する、カロリー管理アプリ。食品を検索することでカロリー、栄養素を調べることができ、そのまま記録することで簡単にレコーディングダイエットが可能です。
myfitnesspal(マイフィットネスパル)
MyFitnessPal Under Armour, Inc.無料posted withアプリーチ
スポーツブランドのアンダーアーマーが提供するカロリー管理アプリ。食品名の検索はもちろん、商品のバーコードで検索することができます。
以上が私が利用しているカロリー管理サイト、アプリです。
サイトを見ながら計算する方法もありますが、スマートフォンアプリが使えるならカロリー管理アプリで管理するのが楽なのでオススメです。
カロリー計算ができない場合−食事バランスガイドの利用
本当はカロリー計算による自己管理をお勧めしたいのですが、どうしてもカロリー計算ができない場合は、上の図の、農林水産省などが推奨している(2)食事バランスガイドに従うのがお勧めです。
それぞれの栄養素がバランス良く摂取できるよう、1日に摂取するSV(サービング。食事の提供量の単位)が決まっています。試しに、図を見ながら計算していきましょう。
例えば、主食のカテゴリなら、5〜7SV摂取でき
朝食に食パン2枚( 2SV )
昼食にご飯中盛り( 1.5SV )
夕食にうどんを1杯( 2SV )
と食べれば合計5.5SVになり目標量(5〜7SV)に収まります。
主食、副菜、主菜、乳製品、果物のそれぞれのカテゴリで同じように摂取量を調節します。
バランスガイドに従って食事をするとだいたい2000kcalの摂取量になります。
健康的な食事の為のカロリー管理の方法は理解できたでしょうか?
次回は、カロリー管理と共に考える、PFCバランスについて解説します。
参考文献
(1)出典:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 の策定ポイントについて
食事バランスガイドについて-農林水産省HP
アイキャッチ画像
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